ストーリー

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~kikiの恩返し~

 

 

昔々、水族館で働いていたある女の子がいました。

 

その子は自分が派遣社員で魚の知識も特にないことに劣等感を感じていて

自分にはもっと輝ける場所があるはずだ!と日々悩んでいました。

でも、水族館で一緒に働いている人たちが大好きで、

そこに遊びに来るお客さんと接するのも大好きで、毎日楽しく過ごしていました。

悩むことはたくさんあっても、

仕事に行きたくないと思った日は一度もありませんでした。

 

 

 

そんなある日水族館をやめてもいいという話がきました。

少し前までは「ちょっとやりたいことがたくさんあるのでやめます!!」といってもやめられず

数年たち、「水族館で結婚式をあげたいので、ウエディングの勉強をします!なのでやめます!!」と言ってもやめられなかったのに

それはそれは突然のお話で、

将来についてもやもやと考える日々の中で、

「今の場所で今自分にできる精一杯をやればいいんだ。」

という結論に達した次の日に告げられたタイミングは偶然にしては衝撃で、

納得しつつも、ここで何も役に立てなかった…と後悔しました。

 

 

水族館をやめるときにはお世話になった方々に

「いつか恩返しに来ます。」と告げ、

 

 

それから自分のやりたいことを順番にやっていくと決めました。

 

海外を一人旅…

建築学校…

旅行会社…

 

旅行会社では、「静岡県の魅力を自分の足で確かめ、再発見し、

人を静岡県に呼び込むために県内外の旅行会社にPRする」

というちょっと特殊なお仕事をしました。

 

そこで感じたことは、

旅行会社には紹介できないとても魅力的なお店や施設がたくさんあること。

静岡の魅力ある観光施設は、実は地元の人はあまりいかず

地元の人たちと観光施設に温度差があったこと。

 

 

女の子は、まずは地元の人に自分たちの住んでいる場所をもっと知ってもらいたい。

その人たちの友達が遊びに来た時に、わが町の自慢の観光施設を案内する。

その底上げをしたい。

 

観光施設には、こんな施設の使い方ありますよー。

こうやったらもっと魅力的にみえますよー。

と提案したい。

 

と思いました。

 

そこで、あぁ!!これを利用して、水族館に人を呼び込むお手伝いができる!!と考えました。

 

 

ただ、旅行会社の任期は約10カ月で終了。水族館への恩返しは間に合いませんでした。

 

任期が終了した後も、この仕事を続けたいとフリーで活動を始めたもののなかなかお金にはなりません。

 

 

ある日、2年間ずっと見ていてくれた師匠から

「実績を作れ。お金を生み出す仕組みを作れ。 ここでやってみてもいいよ。」

という言葉をもらいました。

 

自分がやりたいと思っていた道を、

恩返しがしたい!と思っていた場所 水族館でできることになり、

 

夢への第一歩を踏み出した瞬間でした。

 

それから5カ月間。

 

友人を巻き込み組織をつくりました。

 

県内の居酒屋や喫茶店、美容院等にチラシを置かせてもらいました。

 

施設の方々と何度もやりとりを行いました。

 

師匠やリーダーに毎日のように相談にのってもらいました。

 

逃げたくなると、秘書に喝をいれてもらいました。

 

メンバー一人ひとりが自ら動いてくれ、みんなに支えてもらいました。

 

 

 

一人ではとてもとてもできなかった大きな夢。

 

 

 

 

 

女の子の夢は、

 

「水族館の魅力をもっとたくさんの人に知ってもらい、水族館で働く人も笑顔に

きたお客さんも笑顔になることをすること」

 

そのために、まずは自分と同年代である地元の若者に水族館を楽しんでほしい。

そこからこのイベントが生まれました。

 

 

 

 

 

 

 

そしてもう一つ。女の子は、なんで自分はここまで水族館に執着するのだろうと

自分のことを深く掘り返しました。

 

 

誰のためにやっているのかわからなくなったとき、

逃げたしたくなったとき、

芯がぶれそうになったとき、

自分がなんでここで夢を叶えたいかをよく考える。

 

働いていたときにできなかったことをする。

偽善でもなく、押しつけるわけでもなく、自分のために。

 

 

 


水族館をやめるときに

 

「水族館がつぶれるから余計なことはするな。」

 

と言った課長の言葉をありがたく受け止め、余計なこと。させてもらいます♪笑

 

 

 

しずおか大人の文化祭 ~夜の水族館であそんじゃおう~

いよいよ 本日 開催です♪

 

kiki

 

 

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